Opinion

利下げ期待高まる中、S&P500は6カ月で18.3%上昇

By Athena Xu

7/11, 09:36 EDT
U.S. DOLLAR / JAPANESE YEN
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経済サプライズと株式市場:注目に値する乖離

インフレ率の低下、年内の利下げ期待

最近の経済指標は、年内の連邦準備制度(FRD)の利下げ実施の可能性を示唆しています。木曜日に発表された消費者物価指数(CPI)レポートでは、ヘッドラインおよびコアCPIともに予想を下回る結果となりました。これにより、9月にも緩和サイクルが始まる可能性が出てきました。

  • CPIデータ:ヘッドラインおよびコアCPIが予想を下回り、住居費やコアサービスなどの主要なインフレ要因が大幅に鈍化しました。
  • 市場反応:国債市場は予想通り上昇しましたが、最も注目されたのはドル・円レートの動きで、穏やかなインフレ結果が十分に織り込まれていなかったことを示しています。
  • FRD利下げ:金融市場では、年内にFRDが2回の利下げを行うことが完全に織り込まれており、インフレ圧力の緩和に合致しています。

株式市場の異常と経済サプライズ

好調なインフレ報告にもかかわらず、株価と経済サプライズの動きには広がりが見られます。この乖離は、現在の株式市場の上昇が持続可能かどうかについて疑問を呼び起こしています。

  • 株価の動き:S&P 500は過去6カ月で18.3%上昇しましたが、経済サプライズの動きからは控えめな値動きが予想されます。
  • 経済サプライズ指数:S&P 500と Bloomberg経済サプライズ指数には、6カ月の期間で最も強い正の相関関係(相関係数0.5)があることが過去のデータから分かります。
  • モデルと現実のギャップ:経済サプライズだけを考えると、S&P 500は過去6カ月で約5%下落するはずですが、実際の市場パフォーマンスはそれを大きく上回っています。

考察

株価と経済サプライズの乖離は、株式市場が経済の基本要因以上の楽観を織り込んでいることを示唆しています。今後の決算シーズンに向けて、業績見通しの持続可能性が重要になってきます。また、経済サプライズに対する株価変動の低さも異常な状況であり、投資家の注意が必要です。